無料ブログはココログ

« 桜(2)美と不安-紀貫之からコブクロまで | トップページ | 桜(4)中世における死霊の宿り木 »

2008年3月22日 (土)

桜(3)源氏にとって凶兆の桜

日本文学に燦然と輝く金字塔「源氏物語」。

ここでも桜は美しく描かれているが、同時に不幸への伏線としても描かれている。



最初は「花宴」の巻。桜見の宴会で酔った源氏は、ライバルの右大臣家の箱入り娘・朧月夜との一夜を過ごしてしまう。そして、結局は、この不義が原因で、後の須磨、明石へ流される事となるのだ。



次は、「若葉上」の巻。桜満開の下で蹴鞠をしていた柏木(太政大臣の子)フトしたアクシデントで源氏の正妻・女三宮を見てしまう。そして、結局は、柏木は女三宮をはらませてしまう。このことが、その後に源氏に精神的ダメージを与える。



おそらく、この桜=凶兆という観念は当時の貴族達にも共有されていたんじゃないかな。



4へつづく



まさむね

« 桜(2)美と不安-紀貫之からコブクロまで | トップページ | 桜(4)中世における死霊の宿り木 »

歴史・家紋」カテゴリの記事

源氏物語 古典文学」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 桜(3)源氏にとって凶兆の桜:

« 桜(2)美と不安-紀貫之からコブクロまで | トップページ | 桜(4)中世における死霊の宿り木 »

2021年8月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック