ROOKIES 通過儀礼としての黒板コミュニケーション
学園ドラマにおける黒板って大事だよね。
ROOKIESでは、新任の川藤先生(佐藤隆太)に対して「暴力教師」っていう誹謗が黒板に書かれ、教室に入ってきた先生と不良生徒との間に一触即発の状況に発展する。
ちょっと古いが「鹿男あをによし」では、「パンツ三枚 千円」とか「鹿せんべいそんなにうまいか」という黒板への書き込みに、先生(玉木宏)誰かに見張られてるんじゃないかと疑心暗鬼になる。
だけど、この黒板による先生&生徒とのコミュニケーションは古く、夏目漱石の「坊ちゃん」に探れるんじゃないかな。この小説では、坊ちゃんは黒板の「天麩羅先生」と書かれ、「教師が天麩羅蕎麦食って悪いのか」とムキになる。
いわゆる黒板事件は、学園ドラマでは、エイリアンとしての教師から人間として教師へ移行するための大事な儀式なのかもしれない。
まさむね
« 宮本武蔵の弱さ | トップページ | ワビサビは街中にあるよ »
「テレビドラマ」カテゴリの記事
- 「平清盛」 雑感(1999.11.30)
- なずなはヒールだ(2000.08.15)
- 大仁田と鶴太郎(2000.08.22)
- 鹿男あをによし 最終回で全ての謎はとけたのか(2008.03.20)
- ROOKIES 高福祉型×ネオリベの代理闘争(2008.05.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント