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2008年7月 7日 (月)

ROOKIESと戦後処理

今後、日本社会が、増加する下流層をどうすべきかという方向性(価値観)は2つあると言われている。



下流の人々の幸せを完全に保障するEU型

下流の人々にも等しく階級上昇の思想とチャンスを与えるというアメリカ型



TVドラマ「ROOKIES」のストーリーは、上記の2つの葛藤ドラマであると以前に書いたが、ここ数回の放送を見ていると上記に加えて、別のテーマが浮上してきているように思える。



それは過去の罪は消せるのか?消せるとしたら、どうしたらいいのか?というテーマだ。



前の年の夏の甲子園大会予選で大乱闘を起した二子玉川学園野球部員は周囲の、教師、他の生徒、先輩、後輩、他の高校、そしてマスコミ等から、過去の過ちを攻め立てられる。

それに対して、野球部員は、暴力を抑制し、努力している姿を周囲に見せる事によって、自分達がもう、かつての彼らではない事を証明しようとする。



これは、ちょうど、戦後の日本が先の大戦での罪科をどのように乗り越えていけばいいのかという戦後処理のテーマのアナロジーとなっている。

このドラマを、憲法九条によって武力を抑制された日本が、今後も繰り返されるであろう他国や反体制勢力からの謝罪/賠償要求に対して、どのように対応したらいいのかという事の一つの解決策を提示しているというのは評価しすぎであろうか。



まさむね

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