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2008年9月28日 (日)

民主党公約には我慢しよう

総選挙を前にして民主党のマニフェストが徐々に明らかになって来ている。

目玉となる政策は以下だ。



高速道路の無料化

子ども手当創設

公立高校の授業料無料

農業者戸別所得補償

年金基礎部分への公費投入

揮発油税の暫定税率の廃止



少し考えればわかる事なのだが、これらの施策によって直接恩恵を受ける層というは、かなり限られている。



以下のような人(架空の設定)にとって、あまりに篤いのだ。



群馬県嬬恋村でキャベツ農業を営む田代慎太郎さん(55)。国民年金は今まで、一度も払っていない。

妻と2人の息子、長男の嫁、3人の孫の8人の大家族。

長男は、浩さん(30)、高卒。地元出身で運送会社の下請けで個人で、遠距離トラックの運転手をしている。

子宝に恵まれて、優香ちゃん(5)を先頭に、旬君(3)と彩夏ちゃん(1)の3人の子供がいる。

同居の次男の大樹さん(17)は、地元の公立農業高校生。暴走族に入っている。



逆に、以下のような人(架空の設定)にとっては、全くメリットがない。



中野区のワンルームマンションに住むIT関連会社の契約社員の工藤幸司さん(39)、大卒、青森県出身。

将来の不安もあって、律儀に国民年金は払い続けている。

彼女もいないし、勿論、結婚の予定もない。

自動車は必要ないので、免許すら持っていない。趣味はパソコン。



僕の周りには、明らかに上記の工藤さんに近いタイプが圧倒的だ。

しかし現在、30才代後半の男性の未婚率は30%を超えているし、都会での自家用車の所有率も段々減っているという。

民主党はこれらの層の存在自体を無視するつもりなのだろうか。黙って税金払ってればいい存在だと認識しているのだろうか。



もともと、民主党が掲げるリベラリズムは、いろんな価値観を持った人々が共生して生きていける社会の実現だったはずなのに、明らかにある種の生き方をする(極めて保守的な)人々を支持する政策群をどう解釈すればいいのか。

選挙に勝たなければならないという至上命題によって、その理念を封印してしまったのだろうか。



しかし、それでも僕は次回の選挙では、民主党を支持したい。

選挙によって、政権交代が行われ、官僚と政治家の癒着が一旦は切れるというところに可能性を感じるからだ。

民主党は、公務員の給与を20%カットするなど、霞ヶ関の予算の分配に大いにメスを入れることによって、財源の確保をするという。

もし政権を奪取したら、そのお手並み拝見だ。



予算組み替えで確保された財源の本来の民主党らしい使い道は、小沢一郎の次の世代に考えてもらえばいいというのが僕の考えだ。



まさむね

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