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2008年10月12日 (日)

「篤姫」高視聴率は許婚システムへの憧れか 

「篤姫」の視聴率が相変わらず好調らしい。



篤姫と和宮の、己の運命を受け止めて、その中で前向きに生きていく、生き方が逆に現代の若い人々にとって新鮮に映っているのかもしれない。



特に、和宮の表情が心を打つ。

元々、和宮は、他に結婚相手が決まっていたのだが、幕府と朝廷との政略的意図により、心ならずも徳川家茂に嫁ぐ。

しかし、家茂の人柄に段々心を惹かれていく。

長州征伐に向かう家茂、ただ、黙って見送るしかない和宮。

和宮の家茂への想いの深さが伝わって来て、まさしく切なさの極致だった。



さて、最近の二十代の女性は、酒井順子の『負け犬の遠吠え』以降、「絶対に負け犬になりたくない」と早くから結婚を意識しているという。(「婚活時代」山田昌弘、白河桃子共著 より)

そんな彼女達にとって、結婚活動(婚活)でバタバタ動き、時に恥をかき、時に傷つくよりも、周りの人が勝手に段取りし、否応なしに運命の御相手と結ばれる、いわゆる「許婚(いいなずけ)」システムが一周して憧れとして感じられても不思議がないような気がする。



「篤姫」の高視聴率は、そういった憧れに支えられているのかもしれない。



まさむね

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