やはり政治は芸能よりも面白い
遂に小泉さんが口を開いた。
先週の木曜日、「郵政民営化を堅持し推進する集い」で麻生批判を展開した。
マスコミは騒然である。
もっとも、ほとんどのニュースやワイドショーで、多くのコメンテーター、例えば、「スッキリ!!」のさかもと未明氏、「ピンポン!!」の内野雅一氏、「報ステ」の寺島実郎氏から、「サキヨミ」の長島一茂氏までもが、小泉発言に対する騒ぎ過ぎをたしなめていたが、政治をとりまく報道の空気が一気に変ったのは事実だ。
常識的に言えば、「何を今更」というところだろうし、「所詮、自民党内での権力争い」だろうし、大きな問題(かんぽの宿問題や、雇用問題、経済問題)から目を逸らしてはならない等々は確かだが、心の中で、久々の小泉さんの登場に快哉を叫んだ人が多かったと思う。
昨日の「サキヨミ」のテレゴングでは、小泉発言支持が4割以上で、麻生支持の1割を大きく上回っており、さらに上記のような常識的な(どちらでもないという)意見をも凌駕していた。
この状態を評して、民主党の菅さんは「小泉は究極の愉快犯」と言っていたがまさしくその通り。
この「ちゃぶ台ひっくり返し力」はたいしたもの、役者の違いを見せ付けたのである。
そのトリックスターぶりは、かつて、長州力VS藤波辰巳の試合中に突然現れ、その場を混沌に陥れる天才・アントニオ猪木のようだ。
さらに、定額給付金は衆議院の2/3条項を使ってまで通すほどのものではないという発言は、「俺のフンドシで相撲を取ってるくせに」という明らかに格上目線で、その後の麻生さんの釈明会見を、作り笑いもままならない状況に追い込む破壊力十分なものであった。
しかも、自分はそのままロシアへ。
帰国後の衆院での再可決時にはどうするのか!!という謎(次回予告)まで残しての身勝手さ。
とことん、スペクタクルな政治家だ。
そしてストーリーは、その小泉さんを「首相までやられた方がそういうことを言うのは理解に苦しむ」と真正面から非難したご本人、中川昭一財務相の泥酔(脱糞もという噂もあり)の失態に展開していく。
酒は飲んでいないが、酒に飲まれた状態でのG7記者会見は、一応、かぜ薬の飲みすぎという事らしいが、普段の彼を知っている誰からも信じてもらえない苦しい言い訳。
しかも、翌日、10─12月期GDPは前期比年率マイナス12.7%という戦後2番目に悪い数字も発表されるというオマケ付きで、状況はさらに中川=麻生を追い込む。
昔から、小泉の法則と言われていたが、小泉さんに敵対した面々は残らず、討ち死にするという都市伝説は、バージョンアップして生きていたということか。
ちなみに、「ピンポン!!」のコメンテーターの麻木久仁子氏は、風邪薬だとしたら、どの風邪薬か公表して欲しい。怖くてしょうがないとコメントしていたけれど、自分が宣伝していたベンザブロックだったらどう言い訳するのだろうか?
それにしても、政治は面白い。芸能界、ましてやプロレス界はとてもかなわない。
まさむね
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