定額給付金受け取り一番乗りのおばあちゃんに思う
定額給付金の支給が開始された。
昨日、日本で一番初めに定額給付金を手にした青森県の西目屋村の農業山下好惠さん(78)がテレビに映っていた。
本当に嬉しそうだった。
野菜は自分の畑のものを食べるから、買う必要がないので、刺身を買って、おじいちゃんと一緒に食べるとのこと。
自宅に戻って、仏壇にご祝儀袋を上げて、手を合わせていた。
そういえば、僕が子供の頃、祖母に、他人からもらったものは、まず、仏様にお供えしてから頂くように言われた事を思い出した。
おそらく、現時点で、都会に暮らしている人たちも、ほとんどが数世代さかのぼれば、このおばあちゃんのような素朴な信仰心を持って、地道に農業をして暮らしていたのだ。
そんな当たり前の事を改めて考えさせられた。
これは僕だけかもしれないが、このおばあちゃんには、格差社会等とかいいながらこういう人々を知らず知らずのうちに、遅れた人々、あるいはお荷物と感じてしまっていた自分の傲慢さを大いに反省させるインパクトがあった。
◆
確かに、今回の定額給付金は政府の施策としては問題があったのかもしれない。
僕自身もむしろ反対だった。
ただ、こういったおばあちゃんの素朴な笑顔を見ていると、今ではそれはそれでよかったのかもしれないと思わせられる。
逆に、田舎に仕送りしたお金を喜んでもらえたような、つまり、いい事をしたような気持ちにすらなった。
我ながら単純だ。
そういう意味で、このおばあちゃん、与党にとって最大のパブリシティキャラだ。
この週末の世論調査は、どのような結果を出すのか、楽しみである。
結果によっては、自民党はこのおばあちゃんにさらにご祝儀を出すべき...かもしれない。
まさむね
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