w-inds.の龍一とジョンレノンが似ている件
5月13日発売のw-inds.の「Rain is fallin'/HYBRID DREAM」。
先週のミュージックステーション、ジャパンカウントダウンでNo.1をゲットしたが、オリコン、CDTVのランキングでは、モーニング娘。の「しょうがない 夢追い人」の後塵を拝した。
自分としては、両グループとも思い入れがあるので、とりあえず、互角の成績に半分、満足、そして半分は残念だった(「w-inds.とモーニング娘。どちらが勝っても嬉しいし悔しい僕」)。
さて、このw-inds.、僕は中でも緒方龍一の音楽性に注目している(w-inds.のストイックさに明日の可能性がある)が、先月、ある早朝番組で、このw-inds.が自分達の「ハマ♪song」(ハマッている楽曲)を披露していた。
リーダーの千葉涼平は、マイケル・ジャクソンを、リードボーカルの橘慶太がブリトニー・スピアーズというアメリカのダンス系大物ミュージシャンを上げたのに対して、緒方龍一は、1965年のビートルズ「RUBBER SOUL」から「In My Life」をあげていた。
確かに、龍一の父親は札幌でキャバーン倶楽部というビートルズ系ライブハウスを経営している。龍一がそういった父親の影響を受けているというのは想像に難くないが、彼は本当にビートルズが好きなのであろう。彼の髪型、ファッションも意識的にか、無意識的にか、ジョンレノンに酷似しているのである。
このビートルズ溺愛体験を、是非、今後の彼のさらなる飛躍の糧としてほしいと思うのは僕だけではないだろう。
★
さて、日本の音楽シーンを俯瞰してみると、確かにビートルズの影響はあまりにも大きい。
井上陽水、吉田拓郎、チューリップ、アリス、RCサクセッション、YMO、サザンオールスターズ、奥田民生といった70年~90年代を代表するそうそうたるミュージシャンがビートルズ好きを公言。近年ではブリグリ、LOVE PSYCHEDELICO、ゆず、椎名林檎、絢香、そしてYUIもビートルズの影響下にあると言っていいだろう。
彼らはそれぞれ、ビートルズの音楽のみならず、ビートルズをビートルズたらしめたチャレンジ精神、反骨精神、そして人間に対する優しさを受け継いでいるようにも思える。
彼らは本当に素晴らしいミュージシャン達だ。
★
勿論、w-inds.と一位を争った「しょうがない夢追い人」(モーニング娘。)のプロデューサつんく♂もビートルズ大好きミュージシャンの一人である。ビートルズの完全コピーのアルバムも出しているし、「今にきっと IN MY LIFE」(後藤真希)という歌すら作っているのである。
今週はw-inds.が勝ってもモーニング娘。が勝っても嬉しいというのは、この両者が、ともに、テレビ的に不遇にあるということ、華やかさの陰に努力を惜しまないことに加えて、その音楽性の隠し味にビートルズの存在を感じさせるということがあったのだ、と今、気づいた。
まさむね
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