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2009年6月15日 (月)

鳩山邦夫の墓前での柏手に見る鳩山家の底の浅さ

現代日本の華麗なる一族といえば、多くの人がまず思い出すのが「鳩山家」だろう。

その中で現在、最も注目されているのが鳩山邦夫だ。

祖父は内閣総理大臣の鳩山一郎、父は外務大臣の鳩山威一郎、そして兄の由紀夫は民主党党首の御仁である。



また、ご本人も、学生時代から秀才で知られ、高校時代は大手予備校「代々木ゼミナール」で行われる年3回の模擬試験を全てトップで通した程であったという。また、東大法学部でも記録的な数の「優」を獲得するなど、成績は抜群であったという。



ようするに家柄、頭脳ともに、抜群なのである。しかし、この人物、どこか腰が定まらないところがある。

というか、政治家として一体何をしたい人なのか、よくわからない。

傍から見れば、ただ首相になりたくて右往左往するがつまらない失敗を繰り返す人という印象しかない。

人気取りのために、様々な言動をするものの、それがことごとく裏目にでてしまう。



最近では、東京中央郵便局建て替え問題での現地視察、草なぎ剛に対する『最低の人間』発言など、やらなくてもいいこと、言わなくてもいいことを拙速に行い墓穴を掘っている。



結局、先天的に人々の心をつかむセンスの悪い人なのだろう。宮台真司先生は、しばしば「東大でも霞ヶ関でも一番優秀な連中は軒並み利他的」と言われるが、この鳩山氏もその優秀な連中に含まれているのだろうか。



さて、そんな鳩山邦夫氏が、今回の総務大臣辞任の後、谷中霊園にある鳩山家の墓所に墓参りをした。

さぞかし立派な墓かと思いきや、それほどでもない。

たしか画家の横山大観先生の墓の隣で、近所には巨大な渋沢栄一の墓、そして徳川慶喜の墓などもあり、それらから比べると、「華麗なる一族」といっても、その底の浅さは否めない。実際、鳩山家の先祖は、美作勝山藩の一藩士にすぎないのである。

墓所というのは、そういう意味で、ある意味、残酷にも、その素性を露呈する場所でもあるのだ。



しかも、今回、マスコミ連中を引き連れてやってきた墓参りに、邦夫先生何を勘違いしてか、「柏手」まで披露。残念ながら、そこは、神社ではありません。お賽銭を投げないだけマシだが、それをわざわざ、墓の背後から撮影させるトンマぶり。先祖を敬うといったある意味、名家では最も大事な作法は、家伝されていないのだろうか。こんなところにも鳩山家の「伝統」のレベルが見え隠れしている。

しかも、いくら墓参りの作法が受験勉強とは無関係だとしても、これが、東大歴代一二を争う秀才の「伝統」に対する教養かと思うと、情けなくなる。

日本人としてのアイデンティティの欠如や親殺し、子殺しなどの悲惨な事件の続発、実体経済を離れてM&Aやマネーゲームに狂奔する殺伐とした風潮などは、日本が我が国固有のすぐれた文明を失いつつあることを証明している。


これは、鳩山氏が2006年に自民党総裁選に立候補しようとした際に出した提言の一節であるが、自ら身をもって墓前での柏手で「我が国固有のすぐれた文明を失いつつあることを証明する」鳩山邦夫氏。



しかし、法務大臣の裁判員制度のPRコピー選定の際に、「『友だちの友だちは裁判員』というのにしたかったんですが」と笑ったが、先天的な自虐のセンスはあるのかもしれない。



まさむね



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