「はてな -キーワード」には今すぐ御勇退をお願いしたい
携帯電話の検索はPCの検索とは違って、最初の1ページに表示されるサイトの数に限定がある。
docomoで言うならば、検索結果画面のトップに来るのが「iメニューサイト」の4つ。
そして次に来るのが「その他ケータイサイト」の4つである。
おそらく、この8つに入ること、それがそのサイトにアクセスされるためには非常に重要になるのである。
そして、いかに1ページ目に表示させるようになるのかというSEO対策というのが大事になってくるわけだ。
しかし、どのようにすれば1ページ目に来るのか。xhtmlで規則正しく記述する。メタタグにキーワードを正しく入れるなど、ようするに基礎的な作法を守ることが第一になるのだが、それゆえに、役に立たないくせに、ただ、そういった作法を守っているというだけで頻繁に1ページ目に表示されてしまうサイトは逆に言えば目障りでしかたがないのである。
その代表格が「はてなキーワード」である。
残念なことに、僕はこの「はてなキーワード」で何か情報を得た記憶がない。それは明らかにWikipediaに、情報で劣るし、各種ブログには、情念で劣る。ようするに無用の長物なのである。それなのに、何故かのさばっている。
例えば、w-inds.という文字列で検索してみるとする。
「その他ケータイサイト」では次の順に表示される。
1位:w-inds.tv:ポニーキャニオンによる公式サイト
2位:w-inds.専用掲示板:ファンによるw-inds.に関する情報掲示板
3位:w-inds.涼平 Official Blog
ここまではわかる。しかし、4位に遂に現れるのが「はてな」である。
4位:w-inds.とは - はてなキーワード:「はてな」による極薄の情報
そしてここでページが変わってしまい、5位に「w-inds.」とは無料wiki、6位にVISIONFACTORYの公式サイト、7位に橘慶太のアメブロが続くのだ。まったくそれらのサイトを押しのけて「はてな」が来ることの公共的意味はどこにあるのだろうか。
「はてな」のスポークスマンであり、かつ、現代インターネット界の語り部・梅田望夫氏は、平野啓一郎との対談本「ウェブ人間論」でこのように語っている。
自分が取締役をしているから手前味噌になってしまうんだけれども、「はてな」というコミュニティってそういうもの(いわゆるエリートのコミュニティ)を目指しているところがあります。
今のところ「はてな」には知的レベルが高く能動的で先進的で、少しオタクっぽくって、IT好きというような匂いがあって、そうするとこのコミュニティが「面白い」と判断した結果として浮かび上がってくるコンテンツというのは、結構レベルが高くて面白かったりするわけです。

一方、「はてな」のデータベースたるこのキーワードのレベルの低さは、ただ邪魔なだけである。その昔、インターネットの世界では「べっこうあめ差別」というメアドドメインによる遊び的差別があったが、僕ははてな-キーワードを間違えてクリックしてしまうことを、敢えて、「はてな踏み」とでも呼んで、「失策」の代名詞にしたくなる衝動すらある。
インターネットの世界では同じようなものは2つは必要ない。そういう意味で、ここは一つ、「はてな」はWikiに対して、全面的な敗北を認めて、御勇退してほしいものだ。
もしも、梅田氏が本当に、インターネット全体のためを思うのならば、明日にでも出社後すぐに、「はてな -キーワード」のサーバーの灯を落としてほしいものである。
まさむね
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