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2009年9月30日 (水)

楽器演奏者としてのポール=マッカートニーベスト10

今月のビートルズベスト10は、楽器演奏者としてのポール=マッカートニーのベストプレイを選んでみたいと思う。

言うまでも無く、ポールは天才である。それはジョンが天才だというのとはちょっと意味合いが違うが間違いなく彼も天才なのである。

おそらくジョンの天才性は、カリスマ性に近い。それは社会=他者とのかかわりで発揮されるものである。

しかし、ポールの天才性は、それこそ神から与えられた才能だ。比喩的に言えば、ポールはおそらく無人島に独りでいても、留置所に入っても天才なのだと思う。そして、そのポールの才能は楽器演奏時にもいかんなく発揮される。

他の人だったら、おそらく練習に練習を重ねてようやく弾けるようになるところをいとも簡単に演奏してしまうポールの姿が目に浮かんでくるようだ。



1.「Martha My Dear」でのピアノ

2.「Dear Prudence」でのドラムス

3.「Taxman」でのベース

4.「Black Bird」でのアコスティックギター

5.「While My Guitar Gently Weeps」でのベース

6.「Taxman」でのリードギター

7.「Old Brown Shoe」でのベース

8.「Something」でのベース

9.「Good Morning,Good Morning」でのリードギター

10.「Back In the U.S.S.R」でのドラムス



1位の「Martha My Dear」のピアノ。僕も高校の時に練習したけど、なかなか弾けるようにならなかった。このフレーズはバッハにも匹敵するのではないか。こんなフレーズをピアノの練習中に思いつくというポールの天才性が最も発揮されたプレイだと思う。

2位の「Dear Prudence」でのドラムスは、普段はある評論家が「リンゴもやろうと思えば、この曲のように叩けるのだから、いつもこのように叩いてほしい」などという大ボケ解説をしてしまった事でも有名。素晴らしいプレイである。

3位の「Taxman」のベースは、単純にフレーズが好き。

4位の「Black Bird」でのアコスティックギターは、70年代、日本のギター少年(高校生位)の休み時間のギターエチュードとして大流行した。ギタリストでもないポールが、そんな名フレーズ(難しすぎず、簡単すぎず)を生み出してしまったことに敬意を表する。

5位の「While My Guitar Gently Weeps」でのベースに関しては、リードギターとして参加したエリッククラプトンが、ビートルズにポール=マッカートニーありを認めた伝説のプレイ。

6位も「Taxman」。リードギターは、ジョージが上手く弾けなかったのを替わりにポールが弾き、ほぼ一発で決めたという。これは何風といういうのだろうか。ちょっとファズがかかっていて、カッコイイ。その後のポールのリードギターの一つの特徴となる。

7位の「Old Brown Shoe」でのベースはとにかく早弾きということでランクイン。

8位は「Something」でのベース。一部で弾きすぎとの批判もあるようだが、このメロディアスベースはポールならでは。何故かジョージの曲になるとベースプレイヤーとしてのポールが活躍するという法則があるが、その典型例。

9位の「Good Morning,Good Morning」でのリードギターは、「Taxman」「Hey Bulldog」「Got To Get You Into My Life」等にも通じるポール色の強いフレーズと音。ジョージのクリアなギターもいいけど、ポールのフレーズはやっぱりカッコイイ。

「Back In the U.S.S.R」でのドラムスを10位に入れたのは、リンゴも「いいドラムだ」と後褒めしたから。それにしても、自分のイスを取られた格好になったリンゴ、お人好しだ。でも、それだけ自信があったということ?それともポールとの信頼関係の深さ?



他にもポールのベースプレイとして印象に残るのは、「And Your Bird Can Sing」「I Am a Loser」「Lucy In The Sky With Diamond」「Lovely Rita」「With A Little Help From My Friend」かな?



まさむね

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