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2009年10月17日 (土)

「リアルクローズ」で始まった「オンエアリンク」に注目だ

フジテレビ火曜日22:00~放送の「リアルクローズ」は、こんなドラマだ。

ファッション激戦区、銀座の老舗百貨店を舞台に、“ファッションを愛する”女たちの葛藤と成長―。内面の美しさは、その人のファッションにあふれ出すもの。着る人の人生にフィットする真の意味での“リアル・クローズ”とは、まず自分を知るところからはじめていくこと。まったく冴えなかった主人公が、ファッションの世界で悩み翻弄されながらも次第に輝きはじめていく日々を描く。


しかし、このドラマ、内容とは別に、ドラマと連動した「オンエアリンク」というECシステムが一つの話題となっている。

「オンエアリンク」というのは以下のようなシステムである。(以下、IPGニュースからの引用)

出演者が着用した衣装等のアイテムや商品がテレビ番組のストーリーに連動して、ECサイトにアップされ、オンタイムで同じ商品が購入できるシステム。

番組内で紹介されたり、出演者が着用している商品情報等と番組メタデータとをデータベース上で紐付け、タイムコードに合わせて配信・管理できるダブルスクリーン(テレビを見ながらパソコンや携帯電話でネットをすること)対応の番組連動システムであり、テレビ番組が「視聴者に放送だけでは届けられていない情報」をリアルタイムに提供できるテレビ番組の視聴率向上プロモーションの“キラー・システム”。


ようするに、ドラマを見ながら、「あっ、あれいいなぁ」と思った商品をその場で、パソコンのECサイトから購入が出来るということ。昨今、視聴率の低下、テレビ広告収入の落ち込み等、比較的暗い話題が多かったテレビ業界の新たな収入源となるか、注目が集まっているのである。



そこで、僕が注目したは、第1回放送後、ドラマに登場する女優別の売り切れ率(2009.10.16 22:00現在)であった。































































































































女優名 役名 販売アイテム数 売切アイテム数 売切れ率
香里奈(25)

天野絹恵(26) 24 12 50%
黒木瞳(49)

神保美姫(47) 0 0 ---
加藤夏希(24)

佐々木凌(23) 21 1 5%
能世あんな(30)

木村瑞穂(29) 7 0 0%
真野裕子(33)

林陽子(31) 7 0 0%
えれな(27)

多村アヤ(27) 8 5 63%
前原エリ(27)

坂野ゆかり(2?) 3 3 100%
福田萌(24)

矢野かおり(2?) 8 2 25%
理絵(35)

田原梨香(3?) 3 0 0%
これで見ると面白いことに、売り切れ率のピークは、27歳あたり、そこを上下にズレるに従って、売り切れ率が下がっていくということが読み取れるのである。

勿論、調査としてはかなりサンプル数が少ないし、商品自体の魅力といった要素が全く加味されていないため、結論を急ぐことに全く意味が無い。

しかし、それでも記念すべき「オンエアリンク」の第1回目の結果としては、それなりの傾向があったと言ってもいいのではないだろうか。

その結果とは、ようするに、売れる・売れないは、そのアイテムを着ている俳優の知名度、人気、ドラマにおける役どころとはあまり関係が無いのかもしれないということである。



前原エリという女優は、ドラマのほんの脇役で登場する。「格」は決して高くはない娘であるが、売上率は100%、完売だ。

また、今をときめくモデル兼女優の加藤夏希だが、商品がほとんど売れ残ってしまっている。

さらにいえば、リアル世界での香里奈三姉妹、上から、能世あんな、香里奈、えれなでは、おそらく、人気・知名度ではえれなが一番低いが、商品は一番売れているである。



ようするに、視聴者(顧客)がただ自分に合うかどうかを基準に購入している、そしてその年齢は27歳位という仮説が立てられるのではないだろうか。



今後、2回目以降、この数字を追っていくという、ドラマの新しい楽しみ方が誕生した。

もしかしたら、最終的には、ドラマの展開と売り切れ率の相関関係が出てくるかもしれないではないか。

また、初回は、エントリー(?)していなかった大物・黒木瞳が2回目以降、参戦してくるかもしれないというのも興味の的だ。



ただ、もしこのビジネスが大ヒットしたとき、次なる作品が例えば、27歳位の女性達が立って話をし、時に回転して、ようするに服を見せつけるような長回しシーンが多用されるようなドラマばっかりにならないか微妙に心配である。



まさむね

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