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2009年12月31日 (木)

今年最後のビートルズベスト10は、リンゴのドラムスだ

今年最後のビートルズベスト10はリンゴのドラムスのベスト10にする。



実は、僕は高校時代にビートルズのコピーのバンドをしていて、ドラムスの担当だったのだ。

お世辞にも上手とは言えないが、今でも「Please Please Me」「She Loves Me」「Can't Buy Me Love」等の曲が流れると、自然に体が動きそうになる。中山康樹氏もリンゴのドラムスが無いとビートルズの音楽は成立しないというようなことを言われていたが、確かにそうだ。どこが上手いのか、何がいいのか上手く言葉に言い表せなくて困るのだが、やっぱりいいものはいい。そこには、リンゴの味があるのだ。

一番、わかりやすいのは、「The Beatles」で、ポールがドラムを演奏する「Back In The U.S.S.R」「Dear Prudence」が終わり、いきなり、「Glass Onion」でリンゴのドラムスから入るあの瞬間。あの瞬間、全てのファンは、ビートルズサウンドにリンゴがいかに必要かということを思い知らされるのだ。(勿論、「Back In The U.S.S.R」「Dear Prudence」でのポールのドラムスもいいんだよ、念のため。)



さて、べスト10に入ろう。



1.Rain

2.Strawberry Bields Forever

3.Good Morning Good Morning

4.A day In the Life

5.She Loves You

6.Please Please Me

7.Get Back

8.Glass Onion

9.She Said She Said

10.The End



僕はこのベスト10シリーズを選ぶ時、なるべく考えないで選ぶようにしている。あまり、考えすぎて作為的になると、真実と離れそうになってしまうからだ。

だから、前回のドラッグソングベスト10に「Day Tripper」をはずしてしまうようなポカをやってしまうのだ。



1位の「Rain」は、強く叩きつけるような雨を効果的に表現している。例えば森高千里の「雨」と比べると、日本人が感じる雨とイギリス人のRainの違いが感覚的にわかる。たしか、この曲でJohnは、雨が降ったとしても、自分は変わらない的な内容を歌っていた。この「Rain」での発想は、のちの「Across The Universe」の「Nothing's gonna change my world」のはるか前の伏線のようなものなのである。

2位の「Strawberry Bields Forever」もJohnの曲だ。この曲をJohnのベスト、あるいはビートルズのベストに上げる人も多い、名曲中の名曲だ。ただ、発売当時は、No.1になれなかったといういわく付きの曲でもある。ここでのリンゴのドラムスは目立ちすぎずしかし、タイトにこの曲を盛り上げる。最高のパフォーマンスである。

3位の「Good Morning Good Morning」は、よくもまぁ、これだけ複雑なジョン特有のリズムについていったなという感じの完璧なスティックさばきである。

4位の「A day In the Life」は、僕としては、ビートルズの中でのベストソング、だからということでもないが、リンゴのドラム、いわゆるフィルインの瞬間の凄みは出色だ。

5位の「She Loves You」は、ドラムだけの超短い前奏というアイディアの勝利。

6位の「Please Please Me」は「カモン♪、カモン♪、カモン♪、カモン♪」のところのドラムスが好き。個人的に青春の一こまを思い出す。

7位の「Get Back」は、シンプルなんだけど、この曲にぴったりの演奏、さすがリンゴだ。遠くからやってきて、遠くに去るみたいな感じが凄くよく表現されている。ルーフトップコンサート時の長髪を邪魔そうにして演奏するリンゴは忘れられない。

8位は先ほども少しだした「Glass Onion」。ポールのゴリゴリのベースとともに、ジョンの不気味な内面を側面から表現。「She Loves You」と並んで、リンゴだけの前奏のベスト2だ。

9位の「She Said She Said」は、とにかく聴いていて気持ちのいいドラムス。

10位の「The End」は、ドラムソロ嫌いのリンゴがポールの説得によって、「よしっ」という感じで行った最初で最後のソロ。シンプルなところが凄い。普通、ドラムソロとかをまかされると速叩きとか、しちゃいそうだが、そこは抑制の効いたタイトさはリンゴの個性だ。当然のようにランクインさせていただいた。



以上がリンゴのドラムスベスト10だ。本当は、全ての曲を入れたかったんだけど、とりあえず10曲を選んでみた。

最後に、もう一度、中山氏の言葉を、「これがビートルズだ」のP188から、より正確に引用したい。



リンゴのサウンドがあってはじめて”ビートルズになる” ...



まさむね

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