北京にあった遊園地の偽ドラエモンの権利を取れないか
日本の将来は中国にかかっている。
経済的に言えば、中国市場の存在を抜きにしては語れないし、政治的にも中国と対立しながら進むという日本の将来はない。
良い、悪いは別にして、好き、嫌いは別にしてそれが時代の必然だと思う。
勿論、チベットやウイルグなどの少数民族に対する弾圧、中国国内の内陸部の人民に対する抑圧、東シナ海のガス田問題など、中国に対する僕らの感情はそれほど素直になれるものではない。しかし、一方で中国国内の旧日本帝国主義に対する怨恨などもあるに違いない。そういう意味では、まだからまった糸がほぐれていない状況というのはしばらく続くのであろう。
しかし、そういった感情的、思想的な思惑とは全然別の次元で中国といかに上手く付き合っていくのかという課題は少なくとも、僕らの今後の大きなテーマのひとつであることは確かであろう。
今まで、いくつもの日本企業が中国に進出した。ヤオハンのようにボロボロになった企業もあれば、先方に工場を作って勝ち組となったユニクロのような会社もある。それぞれ、悲喜こもごもといったところであるが、どちらかといえば、付き合いにくい、という声が大きいようにも思える。
例えば、ECの世界では、中国のネット販売は約20%の返品率だという。一族で、一枚のクレジットカードを契約して、散々使いまわした挙句に、一族揃って、トンずらするとか、パーティの前に服を注文して、そのパーティで着て、その後に、平気で返品する、というような日本では常識的に考えられないようなことが起きているのも現状らしい。
中国と安心して普通に取引が出来るようになるには、もう少し時間がかかるようだ。アメリカが力技で、中国にクレジットカード文化を浸透させ、その後をセコくも付いていくような、そんな状況も想定される。
それにしても、コンテンツ産業における中国の不正コピー文化は何とかならないのだろうか。もう、10年も前の話ではあるが、小室哲哉が香港で会社を作り、しかし失敗したのはそういった文化を甘く見たからであった。
僕の知人から聞いた話によると、中国のある地方都市で、DVDの不正コピーをしている工場では、巨漢の男が汗だくになりながら、大きな樽の中の液体を長い棒でかき混ぜていたという。あれが、不正DVDになるのか...さすが中国4000千年の歴史だと笑っていた。とにかく、僕たちの想像を超える状況というのがあるのかもしれない。
そういえば、北京のあのニセ遊園地はどうなったのであろうか。僕は意外に、あそこにあった偽ミッキーや偽ドラエモンが好きだった。あの胡散臭さがなんだか日本の昭和の匂いを感じたからだ。そういえば、僕らの文化も今から40年位前まではあんなレベルだったのかもしれない。
でも、その頃の、清濁併せ呑む時代の日本の方がある意味元気だったのかもしれない。嫌なことも一杯あったが...
個人的に思うのだが、あの偽ドラ(画像)の日本での権利を取れないか(笑)。
まさむね
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