谷垣だって光熱費2万円を記載してなかったじゃないか
本日、石川議員ら小沢一郎の元秘書三人が起訴、一方で、小沢一郎は不起訴となった。
朝日新聞によると、起訴の中身はこうだ。
起訴状などによると、陸山会は原資不明の4億円を元手にして、2004年10月29日に都内の土地を約3億5200万円で購入。石川議員は大久保秘書と共謀し、04年分の政治資金収支報告書の収入に算入せず、土地代金約3億5200万円も支出に入れずに虚偽の記載をしたとされる。
池田元秘書と大久保秘書は共謀し、実際には04年に支出した土地代金を05年分の収支報告書に支出として記載。さらに4億円は07年に小沢氏に拠出されたが、同年の支出に記載しなかったとされる。石川議員と池田元秘書は容疑を認め、大久保秘書も両者から虚偽記載の報告を受けて了承したことは認めている。
それにしてもわかりにくい。初めて読んで理解できる人はほとんどいないだろう。
おそらく、記事の趣旨は、ただ、小沢さんや石川議員達がなんだか悪いことをしたという印象を持ってもらえばいいという感じの書き方だ。
しかし、よく調べてみるとようするに、陸山会で土地を購入した際に、小沢さんが立替え、その後に、銀行からお金を借りてその支払いのあてたというだけのことだ。だから、小沢さんからの借り入れと、返却を報告書に書かなかったのだ。
より、身近な例え話をすると、僕が会社にいたとき、着払いで荷物が届いた。ちょうど経理の人がいなかったので、自分が立て替えた。経理の人が帰ってきたので、領収書を渡して、立替分をもどしてもらった。その際の帳簿に僕の立替と返却を書かなかった、しかも、経理の人がたまたまその領収書を机の中に入れて忘れていて、次の月の会計に回した、というような話なのである。
確かに、記載が遅れたことは正確に言えば、問題なのかもしれない。ただ、今まではそれが訂正で済んでいたのに、今回の小沢さんの件だけは何故か、大ごとになった。
勿論、もともと持っていた4億円がどこから来たのかというのが今回、検察が探りたかったことなのだろうが、結局それはわからなかった。そして、石川議員は逮捕しちゃったから、とりあえず、起訴したということなのだ。
これを指して、秘書が起訴されたのだから、議員辞職すべきだというのは、まぁ正論としてはアリなのかもしれないが、それだったら今まで、何人の自民党の議員は収支報告書に「ウソの記載」をして、その訂正を行ってきたのかと逆に問いたい。
例えば、谷垣さんにしても、2003年に光熱費の2万円を書いていなくて後で訂正したではないか。厳格に言えば、これも「ウソの記載」をしたことになるのだ。
誰かが仕掛けたマスコミを使ったイメージ戦略とえばそうなのだろうが、あまりにも露骨で、稚拙だ。
まさむね
« 福田和也の「人間の器量」はつまらない茶坊主本だった | トップページ | 朝青龍は「め組の喧嘩」的伝統を体現した大横綱だった »
「政治」カテゴリの記事
- test(1999.11.30)
- 想像力の谷間(1999.12.21)
- ノック辞任?(1999.12.21)
- 中山はストレートでいい。(2000.01.25)
- 吉野川の住民投票(2000.01.25)
この記事へのコメントは終了しました。
« 福田和也の「人間の器量」はつまらない茶坊主本だった | トップページ | 朝青龍は「め組の喧嘩」的伝統を体現した大横綱だった »
コメント