「龍馬伝」でどのように尊王を描くのかが楽しみだ
NHKスペシャル「ジャパン デビュー」の第1回「アジアの一等国」という台湾の植民地時代のドキュメンタリー番組が放送されてから、今日でちょうど1年が経った。
チャンネル桜が中心となって集団訴訟を起こしたあの番組だ。
その後、NHKからは正式な謝罪も公開討論への誘いに対しても誠意ある対応がないようである。
僕も以前、台湾に行き、現地の原住民の方と話しをしたことがあるが、彼らは本当に日本統治時代を懐かしんでおられた。
そんな記憶がほんの例外的なものではないことを祈る。
いずれにしても、そのうち裁判の結果が出るだろう。そして全てが明らかになるだろう。
しかし、問題はその結論がどれだけ、NHK、そして他のテレビ局によって報道されるのかだ。
同業者をかばうようなことがあれば、それこそ長い目で見れば、自分達の首をさらに絞めることになるであろう。
そういえば、「龍馬伝」も物語としては楽しく見ているのだが、龍馬の尊王攘夷に対する思いが微妙にはぐらかされているのが気になる。
彼は明確に自分の意思を示さないのだ。
尊王という観念が無ければ、龍馬が脱藩して京都に向かうという意味が曖昧になってしまうではないか。
彼はただ、自分探しの旅に出たくて、死刑を覚悟で藩を飛び出したのであろうか。そんなことはあるまい。
ドラマなので仕方が無いとは言え、そのあたりをどの程度、誠実に描くのか、あるいはイデオロギッシュに描くのかこれからの注目点である。
いずれにもしてもドラマとしてはかなりの秀作なので、期待は大!!
まさむね
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