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2010年7月 4日 (日)

大相撲野球賭博問題はどこがそんなに問題なのだろうか

大相撲が野球賭博問題で揺れている。



しかしよく考えてみれば、何がそれほど大きな問題なのだろうか。

僕は大相撲ファンとしてここでちょっと立ち止まらざるを得ない。



賭博行為だから悪いのか、それが常習的だから悪いのということか、掛け金が高額だから問題なのか、それとも、その行為の背後の怪しい影があるからか...



しかし少なくとも、背後関係に関しては、特別調査委では、力士らに直接的な暴力団関係者との関係はなかったと認定した上で「野球賭博の背後に暴力団と関係がないとは言えない」とも指摘したという。(6.27スポーツ報知)

これってようするに、背後関係に関して言えば、推定無罪ということではないのか。

それをいわゆる「世間を騒がせた」ということで、謹慎だ、解雇だとは、何事であろうか。僕はそれが納得できないのだ。



もちろん、内館牧子氏の「女はなぜ土俵にあがれないのか」にもあったが、大相撲協会というのは常に世間、あるいは権力にたいしておもねり、擦り寄ってきた体質的に弱い興行団体という一面がある。それゆえに、「世間様」が悪いと決め付ければ、「すみません」と頭を下げるというのが古来の体質なのだ。

だから、いつもたまたま渦中にいた誰かが犠牲になりそれで丸く治めようとする。僕はいまだに大麻騒動で犠牲になった露鵬と白露山を復帰させるべきだと考えている。



今回だって騒ぎが大きくなっただけで、事の本質はそれほど問題ではないというのが僕の見解である。たかが野球の試合に金を賭けたという話ではないのか。

NHKはこの事件に対して検証番組をするらしいが、ちょっと待った。それだったら、過去、記者クラブなどで賭け麻雀をした自社記者がいなかったのかを検証するのが先だし、筋だろう。



それに今回の特別調査委の座長の伊藤滋という方は、一方でパチンコ関連の「社会安全研究財団」の理事長もしているという。パチンコ三店方式という極めて胡散臭い民間賭博を擁護するポジションにありながら、一方で相撲賭博を断罪するこの方の神経はよくわからない。(いや、かなり遠回りだが、結局、民間賭博としてパチンコのみを生き残らせようとする深慮なのかもしれない。)



僕は別にパチンコ文化を否定するものではないし、こういった曖昧な文化こそ、日本的だと感心することもある。

しかし、ダブルスタンダードに対しては一言言っておかなければならないと考える。



ちなみに、この伊藤滋氏は、あの詩人の伊藤整氏の息子さん、つまり丸に立ち沢潟紋者(右絵)だ。

恥ずかしながら帰ってきた横井庄一、昭和の喜劇人・古川緑波、旺文社の赤尾好夫と同じである。



まさむね

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