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2010年8月10日 (火)

韓国への謝罪は靖国神社に詣でてこそ意味があるのだ

韓国への謝罪が正式に閣議決定されたようだ。

賠償問題はすでに日韓基本条約で完全に終わっているので、いまさら賠償という話はまさかないだろう。

僕自身は、今後数十年のスパンで見れば、日本からアメリカ軍は出て行くかざるをえない、そして、日本は自主防衛せざるをえないのではないかと思っている。そして、その時の下地作りとして日韓、あるいは日中の関係を緊密な信頼関係にしておくことが重要であると考えている。

その意味で、韓国への謝罪は、個人的な感情は別にして何度でもすべきであるという立場だ。もちろん、従軍慰安婦のような虚構に対しては謝罪する必要はないが、日本が戦前に朝鮮半島の文化をないがしろにしたことは事実なのだ。

よく、その時代には日本からの出資の方が多かったという論理で、日韓併合を正当化しようとする意見も見られるが、これは、経済の問題なのではなく、尊厳の問題なのだと僕は解釈している。

さらに言えば、日本という国は決して傲慢になるといいことがない。第一次世界大戦の後、バブル時期なんかがそうだ。

日本の美徳は謙譲ではなかったのか。



しかし、一方で、全閣僚が8月15日の靖国神社参拝を見合わせたという。これはどういうことだ。確か、原口総務大臣などは今まで毎年、参拝していたのではなかったか。「閣僚になったから行きません」では、今までのはただのポーズだと思われても仕方がないだろう。

実は、僕が靖国神社に参拝すべきというのは、靖国神社という神社が「無念にも勝つことが出来なかった兵士達を顕彰する場所」だからである。そして、それは無念にもA級戦犯として死刑になった人々にも言える話だ。

日本人は古来、そういった悔恨を残して死んでいった人々の怨念を奉ることで護霊(御霊)にかえることによって、現世に幸せをもたらしてもらおうとする宗教観をもっていたのだ。平将門や菅原道真が神田明神や天神になっていまだに信仰を集めているのはそのためである。

また、古事記において、勝負に負けたタケミナカタノミコトの諏訪大社の方が、勝ったタケミカヅチノミコトを奉る鹿島神宮よりも栄えているというのは、日本人のそういったユニークな宗教心の表れだと僕は考えている。

だって、普通の国では、勝者がなるべき武神に、敗者がなっているのだから、日本は。(←倒置法)



そういったユニークな宗教心を持つ日本だからこそ、その宗教心が生き続けている靖国神社に敬意を表するというのは国として絶対すべきだと思うのだ。

それゆえ、今回の韓国への謝罪は、同時に靖国に参拝してこそ、意味が出るのだと思う。日本人の今後100年に向けての謙虚な姿勢と古来からの宗教心を同時に他国に理解してもらうチャンスをみすみす逃す民主党政権は本当にセンスが無い。



まさむね

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