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2010年9月 6日 (月)

坂本龍馬を救った組み合い角に桔梗紋の紋付

昨日の「龍馬伝」は寺田屋騒動の名場面であった。

画面の迫力は見事だ。龍馬や三吉、お良の必死の表情もいい。素晴らしかった。



さて、その中でも僕のような「家紋主義者」がうれしかったのは、龍馬の組み合い角に桔梗紋が彼を救ったからである。



伏見奉行(林肥後守)の手下に包囲された寺田屋、入浴中のお良がその異変に気づき、着替えもそこそこに二階にいる龍馬に伝えに行く。

龍馬はお良に紋付を羽織ってやり、薩摩藩邸に向かわせる。

百数十とも言われる奉行の手下がなだれ込み、寺田屋は一気に大混乱になる。

お良はその隙に、抜け出し、一路、龍馬の危機を知らせに薩摩藩邸に走った。

薩摩藩邸にようやくたどりついたお良。必死で門を叩き、中に入る。

お良の訴えを聞いた西郷は、「坂本さんを死なしてはならん!」と叫ぶ。その叫びに呼応して、薩摩藩士たちは龍馬を救出しに、寺田屋へ向かう。そして、寺田屋近所の材木小屋の屋上に逃げていた手負いの龍馬を危機一髪のところで救出するのであった。



まさしく、「龍馬伝」の中でも出色の場面展開であったが、あとで振り返ってみると、一介の小娘の言うことを西郷をはじめ薩摩藩士が信用したのは、彼女が組み合い角に桔梗紋の紋付を羽織っていたからであろう。



龍馬が坂本家から公式的には勘当されていながら、紋付を着つづけていたという「意味」が、実はこのシーンにあったのではないだろうか...というのはまたまた家紋主義者の妄想であろうか。



まさむね

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