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2010年11月 8日 (月)

尖閣ビデオ流出に関する朝日新聞の社説はあんまりだ

尖閣ビデオがYOUTUBEに流出した。金曜日の朝からネットでも凄い。2チャンネルのニュース速報+のスレッドも150に届く勢いだ。



僕は土曜日の朝はいつも病院に行く。先週末は、長い待ち時間の時間つぶしに、朝日新聞を買ってみた。

久しぶりに新聞に目を通す。

やはり、このタイミングでは尖閣ビデオの流出問題が気になる。勿論の社説のテーマもこの事件に関してだ。



政府の意思としてビデオを公開することは、意に反する流出とはまったく異なる意味合いを帯びる。短絡的な判断は慎まなければならない。


と書いている。さらに続ける。

映像を公開し、漁船が故意にぶつけてきた証拠をつきつけたとしても、中国政府が態度を変えることはあるまい。


基本的に、流出に関する政府の情報管理体制を批判した上で、全面公開に対してはあくまでも慎重にすべきという立場、つまり、中国が態度を変えないのだから、ビデオを公開しても無駄だ。だから、公開するなという立場である。

まぁ、「人民日報 東京支社」とも揶揄される朝日新聞らしい論法はである。ようするに、あくまでも日中友好が大目的なのだ。



さて、実は、土曜日のこの「尖閣ビデオ流出 冷徹、慎重に対処せよ」という社説に関して、僕が言いたいのは上記以上に次の箇所でだ。

仮に非公開の方針に批判的な捜査機関の何者かが流出させたのだとしたら、政府や国会の意思に反する行為であり、許されない。


ちょっと待って欲しい。これは政府や国会の意思に反する情報流出=リークはすべて許されない、ということなのか。

僕は目を疑った。

いまや、政治家の「政治と金」の事件などの記事、そして、官僚の腐敗などの記事は、検察など現場の公務員のリーク情報によって成立していることなど世間の常識だ。

朝日新聞の記事の多くだって、そういったリークという「犯罪行為」によって成立しているのだろう。

そして、世間はそういった事情も踏まえながら、知りたい情報を得るために「犯罪行為」を黙認しているのだ。



それにもかかわらず、この社説では政府の意思に反する行為だから、許されないと言っている。

民主党政権に気兼ねしてそのように言っているのだろうか、あるいは、自分達マスコミにリークさせる分にはいいか、動画投稿サイトへの掲載は許されないということを言いたいのであろうか。

もし、後者だとしたら、リークする方法や相手によって、リークの是非が判断されるというのは、自分達の特権というものに無自覚になっているかというあまりにも恥ずかしいことではないのか。



この映像が無記名で新聞社やテレビ局などマスメディアに送りつけられてきたという形の情報流出だったら、どうなっていたのだろうか。

僕は少しだけ、興味深い。



まさむね

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