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2011年1月17日 (月)

日航のマークに鶴丸が復活した。単純に嬉しい。

日航のマークに”鶴丸”が復活するという嬉しいニュースがあった。

勿論、このマークは、元々家紋の「鶴の丸」が起源である。

社章を作るときに、フランスの高名なデザイナーに依頼したのだが、そのデザイナーから「日本の伝統にも素晴らしいものがある」と切り返され、鶴の丸をベーシックデザインとして採用したとの話が伝わっている。



それが、2002年のJASとの統合の際に新たなデザインに取って代わられ、2008年に完全に姿を消した。



私の師匠・長谷川順音先生はその著書に、俳人・紀逸の句として、こんな一行を載せている。

家蔵の崩しはじめや紋所


つまり、紋所を大事にしないことは、家や財産を失う手始めという意味である。

実は、昨年日航が倒産した時に、僕は真っ先に、この句を思い出したのであった。



しかし、この度、”鶴丸”が復活する。今までは日航に対してあまりいいイメージを持っていなかった僕だが、ここは一つ応援したい気持ちになってきた。



ちなみに、鶴の丸を持つ有名人には、悪女との評価もある室町幕府8代将軍、足利義政の正室・日野富子、織田信長と一緒に本能寺に消えた森蘭丸、江戸時代の和算家で、円周率を11桁まで計算したという関孝和、「解体新書」を刊行した杉田玄白(左)、勤王家として知られる高山彦九郎、歴史小説家の今東光、そして、一番の有名人は「斜陽」「人間失格」の著者である太宰治(右)である。



まさむね

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