さかなクンに戦後教育の一つの良き完成形を見る
ちょっと前(1ヵ月半位前)、気になっていたことで書きそびれたことをここに書いておきたいと思う。
それは、さかなクンのことである。
ご存知の通り、さかなクンは、テレビチャンピオンの「魚通選手権」の優勝者として世に出てきたいわゆるオタクである。
いつもトラフグの被り物をしていて話し方がユニークで大変、好感の持てる人物である。
そのさかなクンが、秋田県の田沢湖で絶滅していたと思われていたクニマスが、西湖に生息していたという事実を発見するのに大きく貢献したというニュースが昨年の暮にあったのである。(詳しくは、Wikipediaをご覧ください。)
しかしもそれだけではない、この発見に対して、天皇陛下が、その誕生日の前の記者会見で触れたのである。しかも、さかなクンの名前を出しての異例の褒め方であった。
おそらく、彼にしても大喜びだったに違いない。自分の好きなことをした延長で大発見をして、しかも、天皇陛下から褒められたのだから、これ以上のことはないにちがいないと僕は思った。
さて、僕はさかなクンを見ていると、戦後、特にここ十数年の日本における教育が生み出した一つの完成形であるように感じるのだ。
彼は、決して、枠にはまっていない、個性的である。自分の好きなことを持って、徹底的にそれを極める。大学受験には失敗するが、それでもあきらめずに、日本の野山や海を自分の興味のおもむくままに歩き回り、魚の研究にいそしむ。そして、テレビで有名になるほどの知識を得て、魚の研究、子供達への教育、そして環境問題にとりくむ。
さらに言えば、彼には魚の研究以外に、欲望というものをそれほど感じられない、いわゆる草食系の代表のような雰囲気を持っている。
しかも、彼の評判をさらに高めたのが、彼がいじめられている子供達、そしていじめをしてしまう子供達に対して書いた一編の文章だ。(
まさむね
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