ハローワークは思った以上に混んでいた(失業日記Part3)
先日、失職後、初めてハローワークに行ってきた。
失業手当の申請のためだ。
実は僕は、人生において今まで何回かハローワーク通いというものをしている。
1回目は、1992年、2回目は1996年、3回目は2005年、そして今回の2011年の4回目である。
だからある意味、慣れているのだ。
しかし、今回、行ってみて驚いたのは、以前に比べて圧倒的にハローワークが混んでいるということ。
しかも、失業手当の窓口というよりも、職を探すエリアに長い待機列が出来ているのだ。
そこにいる人々は老若男女問わずという感じである。
これは、現在がのっぴきならないほど、深刻な状況であることを表している。つまり、とりあえず、会社を辞めて、失業手当をもらうためだけに、形式的に検索コンピュータの前に座っている人が減り、本気で職を探している人が増えているということを表しているからだ。
しかし、一般的に完全失業率は,総務省のデータによると4.6%程度と言われているが、その4.6%には、
①1ヶ月の間、少しでも仕事をした人
②仕事をあきらめて就職活動をしなくなった人
③就職活動をしているけど、リクナビ専門で職を探し、ハローワークに行っていない人
なんかは含まれていないそうだ。つまり、完全ニートは、統計上は完全失業者ではないということなのである。
失業手当支給期間が過ぎて、ハローワークに行かなくなり、当局がどうしているか把握できなくなった人も、(無事?)完全失業者ではなくなるのだ。
ということは、実質的に職に就いていない人は、相当数、存在するに違いない。
誰も恐ろしくて、言えないのかも知れないが、誰か本当のことを教えてほしい(世界が凍り付いてもいいから by 吉本隆明)。
そういえば、菅さんは、「一に雇用、二に雇用、三に雇用」と言っていたが、今は何番目に雇用が来ているんだろうか。先日の鳩山氏との合意文書にはなかったようだが...
さて、僕が通うことになる三鷹のハローワークであるが、実は、太宰治(左:鶴の丸)や森鴎外(右:乱れ追い重ね九枚柏)が眠る禅林寺にものすごく近い。歩いて三分ぐらいの距離にある。勿論、僕は手続きの後に、立ち寄ってみた。いつもながら、二人の墓には綺麗な花が添えられている。
それにしても、二人の文豪がほとんど真向かいに墓を構えるというのはどういう因縁があるのだろうか。巣鴨の慈眼寺における谷崎潤一郎と芥川龍之介、鎌倉霊園の川端康成と堀口大學と並んで、東京文学お隣墓石名所のひとつである。
おっと、思わず話が逸れた。これは失業日記だった。
さて、次回は、失業手当給付のための講習会だ、どんなことが話されるのか、とりあえず、興味津々である。
まさむね
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